保護者インタビュー(2)

卒業生の保護者に、荒川小で過ごした思い出や感想をお聞きしました。

荒川小学校入学のきっかけは?

A:独身時代に外部講師として、荒川小で英語を教えました。子供たちがとても積極的で、イキイキと輝いている様子に感動。「自分の子供もここで学ばせたい」と思い、数年越しの夢を叶えました.

B:友人の子供が在校生で評判を聞いており、見学しました。自然環境を活かした体験学習や行事が充実し、地域との交流も活発でコミュニケーション力を磨くことができる点と、アットホームな雰囲気に惹かれました。本人は入学当初ドキドキして登校していたようですが、間もなく「お母さん、荒川に入ってよかった!」。この言葉を聞いて、とてもよい選択だったと実感しました。

C:私は地域でピアノ教室を主催しています。レッスンに通われる荒川小の児童は、30分間目を輝かせながら取り組み、素直で純粋、積極的。学校行事について聞く機会も多く、自然環境を活かした学びや、地域の力強いサポートがあると知りました。「子供が生まれたら、特認校制度を利用して荒川小で学ばせたい」と思ってきました。

在学中に印象に残っていることは?

A:荒川文化祭です。進級するごとに子供の成長を感じました。親もダンスや手話付きの歌を上演、特に父親たちの演目はユーモアたっぷりで盛り上がりました。PTAが団結して頑張った、楽しい思い出です。

B:大人になると人前に出る機会は少なく、気後れします。ただ日頃、「頑張って」「みんなに協力するのよ」と子供を後押しするうちに、「私もやらなきゃ」と気持ちが変化しました。キャンプでは父親たちがお化け屋敷を手作りするなど活躍。皆で寝食を共にし、親同士も肩の力が抜けた交流ができました。

C:学校行事に親も参加するよう努力しました。田植え、稲刈り、山登り…。大人になって初めて体験することも多く、たくさん学びました。子供たちは荒川太鼓を通し、地域の伝統を守る使命を自覚。自治体から招待され、一般客を前に演奏するチャンスにも恵まれました。卒業する際、娘から「一緒に行事に参加してくれてうれしかった。ありがとう」と言われ、感涙。子供と心を重ね、共に成長できたことは私の宝物です。

子供が卒業して改めて感じる“荒川小の魅力”は?

A:小規模校ゆえに教員の目が行き届き、子供同士の些細なトラブルにまで丁寧な対応をしていただけた点です。病欠すると、後日必ず学習をサポート。大規模校ではこうはいかないでしょうね。

B:教員や地域、級友の保護者とも距離が近く、密に接することができる点です。親も毎日、安心して学校に送り出せました。

C:家庭教育学級の講師から「保護者の雰囲気がとてもいい」と評価されました。全児童を全保護者で見守る意識があり、親同士も仲良く自然体。校長・教頭先生も授業を受け持ち、「今日は校長室で理科を勉強したよ」と聞き驚いたことも。先生を下の名前でお呼びするくらいフレンドリーな環境でした。

A:子供たちも中学進学後に他校の様子を知り、荒川小という恵まれた環境で学べた6年間が、幸せだったと実感するようです。

荒川小の学びが活かされたと感じる点は?

A:責任感が培われる点です。児童数が少ないため、皆が役割を分担、責任を果たす習慣が年々身に着いていきます。卒業時には精神面の逞しさを実感。中学へ進んだ今では、頼りになる“私の右腕”です。

B:1つひとつの行事に、子供たちは教師と一緒に真剣に取り組みました。中学に進学した後も学校行事に対し、変わりなく一生懸命取り組んでいます。

C:同級生や教員が温かく見守る中、自分の意見を発表する機会に多く恵まれ、人前で話し行動する自信や自己肯定感が育ったと感じます。中学でも大いに役立っています。